シジョウノシッパイ
市場の失敗上級
Market Failureマーケット・フェイリャー市場の失敗
売り買いに任せておくと、世の中にとって必要な量がそろわなくなる状態のことです。
なぜ大事?
「良いものなら誰かが商売にするはず」は、いつも成り立ちません。 必要なのに、誰も供給しない領域が必ず残ります。NPOや行政がある理由は、突きつめるとここに行き着きます。
やさしい解説
売り買いは、たいていの場合よくできた仕組みです。ほしい人が多ければ値が上がり、作る人が増える。放っておいても数がそろいます。
ただし、うまく働かない場合が決まっています。 代表的なのは4つです。
- 外部性:良い影響が取引の外へこぼれ、やった人が報われない
- 公共財:みんなが使えて、お金を払わない人も締め出せない(灯台や堤防)
- 情報の差:売る側だけが中身を知っていて、買う側が判断できない
- 独占:作れる会社が1つしかなく、値段も量も好きに決められる
AIとの関わりで言えば、最初の2つが効いています。 高齢の方がAIを使えるようになる利益は、本人だけでなく家族や地域にも広がります。しかし広がるほど、教える側は代金を取れません。結果として、必要とされているのに誰も供給しないという形になります。
「失敗」といっても、市場が悪いわけではありません。向いていない仕事がある、というだけです。だからそこを別の仕組みで埋めます。
例文
- 「儲かるならもう誰かがやってるはずでしょ?」「そうならない領域があるんだ。市場の失敗っていうよ」
- 「じゃあ誰がやるの?」「NPOとか行政だね。市場が向いていない仕事を引き受ける形」
一次資料
最終更新: 2026-09-05