使い方
このページは、AIに伝わりやすい書き方を、書きながら覚えるための練習帳です。 書いたそばから整形後が見えるので、「#」や「-」がどう見えるかを、試して確かめられます。
1. なぜマークダウンを練習するのか
マークダウンは、「#」で見出し、「-」で箇条書き、のように記号だけで文章の骨組みを表す書きかたです。 ChatGPT や Claude のようなAIは、この書きかたで書かれた文章を、ふつうの文章より正確に読みます。 AIの返事も、たいていこの書きかたで返ってきます。
逆に、頼みごとを長い文章のかたまりで書くと、AIは「何が目的で、何をしてほしくて、何をしてほしくないか」を自分の想像で埋めます。 見出しで分けて箇条書きにするだけで、返ってくるものが安定します。この練習帳は、その分け方を体で覚えるためのものです。
2. 画面の見かた
- 書く:ここに書きます。パソコンでは左、スマホでは上です
- 整形後(AIにはこう見えます):書いたものが、AIや読む人にどう見えるか。パソコンでは右、スマホでは下です
- 押すと入る:書く欄の上に並ぶボタン。「見出し」「箇条書き」「表」など。押すと、その書きかたの小さな見本がカーソルの位置に入り、整形後にすぐ出ます。入った見本の文字は選ばれた状態なので、そのまま打てば自分の言葉に置き換わります。最初はこれを1つずつ押して、文書を組み上げてみてください
- お手本をまるごと:上に並ぶボタン。「README.md」「AIへのお願い文」「CLAUDE.md」など、できあがりの見本が入ります。書き換えて練習する用です
- チャレンジ:「今日の日記を書いてみよう」のような小さなお題。書いた文字が条件を満たすと、その場でチェックが付きます。全部付いたらクリア。見ているのは記号の形だけで、内容の良し悪しは見ません。最初は閉じています。右上の「チャレンジ」で開き、「✕」で閉じます
- 整形後のチェックボックス:「チェック」のブロック(
- [ ] やること)は、整形後で押すと付け外しでき、書く欄の[ ]と[x]も一緒に変わります。済んだものは打ち消し線になります。TODO の一覧をこの画面で管理する用です - そのまま枠の「コピー」:整形後のそのまま枠(
```)の右上にコピーのボタンが出ます。AIが返した手順や指示文を、枠ごと別の場所に貼るときに - 全部消す/元にもどす:確認は出ません。消したものやお手本で上書きしたものは「元にもどす」で1回だけ戻せます
Tab キーを押すと空白が2つ入ります。箇条書きの階層を下げるときに使います。
3. AIに伝わる書き方の型
頼みごとは、次の4つの見出しに分けます。全部を埋めなくてもかまいません。
- 目的:何のために。誰が読むか
- やってほしいこと:箇条書きで
- やらないでほしいこと:ここが一番効きます。AIが勝手に足しがちなものを先に止める
- 材料:日時・場所・名前・値段など、変えてほしくない事実。表にする
夏祭りの案内文を作ってください。8月2日の5時から北公園で、盆踊りと屋台があります。高齢の人が多いので分かりやすく。雨のときは公民館。問い合わせは町内会長の山田さんです。
# お願い:夏祭りの案内文 ## 目的 回覧板用。読むのは高齢の方 ## やってほしいこと - 300字くらい - 日時・場所は箇条書きで ## やらないでほしいこと - カタカナ語を使わない - 決まっていないことを足さない ## 材料 | 日時 | 8/2(土) 17:00〜 | |---|---| | 場所 | 北公園(雨天は公民館) |
左も間違いではありません。ただ、右のほうが「雨天の扱いをどこまで書くか」「問い合わせ先の電話番号は要るか」のような、 AIが迷って勝手に決めるところが減ります。最後に「返し方」を1行書く(「案内文だけを返して」など)と、前置きの長い返事も減ります。
4. お手本の読みかた
上に並ぶお手本は9つあります。お手本には解説を付けていません。型そのものを見て、書き換えてください。なぜそう書くと伝わるかは、ここに書きます。
- README.md(この練習帳の説明書):この練習帳の説明書を、マークダウンで書いたもの。読むと使い方がわかり、見ると書き方がわかります
- 基本の書き方:記号の一覧。まずこれを書き換えて、整形後がどう変わるかを見る
- AIへのお願い文:4つの見出しの型。これが本体です
- CLAUDE.md / AGENTS.md:Claude Code や Codex のようなAIの道具に、毎回読ませる「決まりごと」のファイル。作業する場所にこの名前で置いておくと、毎回説明しなくてすみます
- アプリを作ってもらう/ホームページを作ってもらう/チラシを作ってもらう:作りものを頼むときの型。「画面にあるもの」「材料」「印刷の条件」のように、AIが想像で埋めがちなところを先に書く
- AIフレンドを作る:AIに性格を渡す文章(システムプロンプト)の型。ChatGPT の「カスタム指示」や Claude の「プロジェクトの指示」に貼って使います。呼び方・文体・性格の3つに分けて書きます
- 議事録をまとめてもらう:走り書きをそのまま渡して、返し方だけ指定する型
お手本の日時や名前は架空のものです。実在の人や団体とは関係ありません。
5. 保存とコピー
- コピー(AIに貼る):書いたものをそのままコピーします。AIの画面に貼って使います。ふだん使うのはこれです
- .md で保存:書いたものを、マークダウンのままファイルに保存します。あとで開いて続きを書けます。CLAUDE.md として使うときも、これで保存して名前を変えます
- 画像で保存:整形後を1枚の画像(PNG)にして保存します。LINE や SNS で人に見せるときに。長い文章は縦に長い1枚になります
- PDF で保存:ブラウザの印刷画面が開くので、送り先で「PDF に保存」を選んでください。スマホでも同じです。印刷にも使えます
- .html で保存:整形後を、ホームページと同じ形のファイルに保存します。ブラウザで開くと、いま見えている整形後がそのまま出ます。人に渡すときに
- 整形後のコピー:整形後をホームページの形の文字としてコピーします。ホームページを作っている人向け
書いたものは、次にこのページを開いたときも残っています(この端末のブラウザの中に保存されます)。 ただし、ブラウザの履歴やデータを消すと、いっしょに消えます。残したいものは「.md で保存」してください。
6. 書いたものはどこに行くか
どこにも行きません。この練習帳は、送信先となるサーバーを持っていません。
- 整形も保存も、この端末のブラウザの中で行われます。インターネットにつながっていなくても動きます
- 書いたものは、この端末のブラウザの保存領域にだけ残ります。わたしたちAIかけこみ寺には、何も届きません。受け取る仕組みがないためです
- 「コピー」してAIの画面に貼ったときだけ、その内容があなたの使っているAI事業者(OpenAI・Anthropic・Google など)に送られます。これは練習帳の話ではなく、AIに何かを渡すとき全般の話です。仕事の情報を貼るなら、AI側の「学習に使わない」設定やプランを確認してください
7. できないこと
- 書いた文章の良し悪しは判定しません。整形後を見て、自分で読み比べる道具です
- 絵や写真は入れられません(アドレスで指定する書きかたは通りますが、この練習帳には画像を置く場所がありません)
- 2台の端末で同じ下書きは見られません。保存はこの端末の中だけです。持ち運ぶときは「.md で保存」してください
- 「整形後」の見た目は、この練習帳が決めた1つの見た目です。AIの画面や他の道具では、色や大きさが変わります。構造(見出し・箇条書き・表)は変わりません
8. 自分用に変えたい(AIに頼む)
この練習帳は、コピーも改造も配り直すのも自由です。記入例を自分の団体のものに差し替える、色を変える、記入例を増やす。 どれもAIに日本語で頼めばやってもらえます。プログラミングの経験は要りません。この練習帳自体も、そうやって作られました。
Claude Code や Codex のような「AIコーディングエージェント」を用意して(用意のしかたは かけこみアプリを自分用に改造する)、下の文をそのまま貼り付けてください。
https://github.com/ai-kakekomi/markdown-practice を私のパソコンに取得(クローン)して、ブラウザで開いて動かしてください。すでに取得してあれば、最新の状態に更新してください。git など必要な道具が入っていなければ、入れるところから案内してください。
markdown-practice の記入例に、次のものを1つ足してください。 - ボタンの名前:「〇〇」 - 中身:(ここに、あなたが練習したい頼みごとの見本を書く) 記入例は js/samples.js にまとまっています。既存の見本の書きかた(見出しの分け方、口調)に合わせてください。 できたら、ブラウザで開いてボタンが増えていることを確かめてください。 社外秘や個人情報が見本に入っていないか、最後に確認してください。
ほかにも、たとえばこんな頼みかたができます。
- 「整形後の見出しの色を、うちの団体の色(#003366)に変えてください」
- 「記入例を、うちの町内会向けのものだけに絞ってください」
- 「押すと入るボタンに、取り消し線を足してください」
9. ライセンスと免責
プログラムは MITライセンス(著作権者:AIかけこみ寺 / AI Kakekomi-dera)で公開しています。 整形の部品として marked、画像にする部品として html2canvas(どちらもMITライセンス)を同梱しています。
この練習帳は無保証です。書いたものの内容や、AIに貼った結果について、制作者は責任を負いません。 うまくいかないときや「こういう記入例がほしい」は info@ai-kakekomi.com までお知らせください。